親に感謝しろというパワーワード
義務教育の時よく言われていた言葉がある。
「育ててもらった親に感謝しろ」
わたしはこれを聞いて、すごくもやもやしたし、理解出来なかった。
そして家に帰ると、母親から、祖母から
「親に感謝しろ」
と言われる。
感謝とは、なんなのか。
わたしのうちは機能不全家族で、それでいて親から心理的虐待を受けていた。虐待を受けていた当時は、それを言葉に形容することも出来ずにいた。というのも、やっとDVが出てきた時代だったからというのもあるけど。高校生になって、鬱になって、ようやく自分は被虐待児だということを認められた。病院に行って、それは虐待です。と言われた時は涙が出た。あぁわたしが受けてきたのもそれなんだなぁと。
わたしは家族というものがわからない。というのは、家は冷えきっていて、族というよりは個だったからである。みんなが別の方向を向いているのだ。志も別。何も族に対するものは無い。だから家族関係の大切さもよくわからないのだ。
さて、よく言われてきた言葉。これを聴くと、無性にイライラするし、行き場のない怒りがこみ上げてきて暴れたくなる。
てめえが勝手に産んだんだろうが!!!
と言いたくなるし、感謝は自然と感じるものだ。
「なんだ、感謝だけされたいんだったら、いくらでも言うわ」
わたしはこれを小学生の時に言った。感謝しろ感謝しろとせびる母親に。
もちろん根底では感謝している。中退したけど、大学まで行かせてもらったし、就労しなくてもいい環境なのも含めて全て感謝している。これは心の底から思っている。(といっても父親が計画的にちゃんとしてくれたお陰なのだが…)
うまく消化できなくて、衝動で書いた。まとまりもない。けれど、感謝しろ感謝しろと押し付けがましいのはお前はいったい何様なんだと言いたい。そして、虐待を受けていた子供にとってはとても惨いワートだということも忘れないで欲しい。